才覚1:季尚(KISHO) 様
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都内でソロ活動をしていると、多彩な美男(僕も)美女アーティストに出会うことが出来ます。

このブログでも再三お伝えしていますが、オープンマイクやライブに積極的に参加することのメリットは、色々な方向性の才覚に出会う事ができる点。それによって自分の発想や音楽性にも大きな影響が出てくる事です。(ギタリストだから、ギターだけ興味をもってれば良い訳では無いのです)

その中でもとりわけ多く、競争率が高いのが「歌姫」達です。

歌姫、とは女性で歌を歌う人、の事をざっくり差しますが、単純に見えて多くのやり方があります。

バッキングCDを持ち込んでカラオケ方式で歌う人、ギタリストとユニットを組んでデュオ活動を始める人、バンドのボーカル、アカペラなど枚挙にいとまがありません。

当然ですが、持ち前の「歌唱力」の勝負となりますので、日々の体調管理・ボイトレ等の努力は欠かせません。また、音楽的な事以外にも、「人に伝える力」が非常に大切になります。音楽において、歌う人は常に最前線ですよね。

歌唱力もそうですが、人数が多い為、そのほかの点で個性を出している方は、ライブなどでグイグイいく印象があります。単純に人がやっていない事をやる人は目立ちます。

都内アーティスト紹介第一弾として、「詩吟」のKISHOさんを紹介しましょう。

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詩吟と歌の調和

伝える力、とはこう言うものを言うんだと衝撃を受けました。

僕がKISHOさんに出会ったのは、2019年1月の自身の初オープンマイクの時でした。当時、ギタリストとして初めての会場で緊張している僕に、とても良くしていただいたのを覚えています。

誰でも、初めての人前での経験や言われた事は覚えているものです。そんな大切なタイミングにKISHOさんに出会えた事は、本当に運が良かったとしか言いようがありません。

以来、何度かステージでお会いしています。KISHOさんも、基本的にはソロで活動している為、フットワーク良くライブ経験を積んでいるので出会う事も多い。

東京は狭いんです。

当初詩吟というものを聴いた事が無かった僕は、彼女のステージを聴いた時には衝撃を受けました。

詩吟 とは何だ

詩吟のルーツは江戸時代後期、藩校などにおいて漢詩を朗読する際に独特の節を付けて読んだことが始まりと言われています。

いわゆる、コブシと言う奴に似ています。付け方は全く違いますが。。

かなりマニアックですが、幕末志士もその心情を吐露するのに用いたと言われており、大正時代・明治時代では「木村岳風」「藤井宗斎」など誰もが一度は聞いたことがある吟詠家が活躍します。

特徴としては、現代の歌のようにコードの上にメロディを乗せる、リズムに合わせるものではなく、詩文を素読(朗読のこと)し、その後調節(メロディ)が入る歌唱形式をとります。

つまり

たかひろ
広い宇宙のー数あるひとつー青い地球のー広い世界でー
ではなく
たかひろ
広い宇宙の〜(調節)、数ある〜(調節)ひとぉつー(調節)
青い宇宙の〜(調節)広おおぃぃ〜(調節)せかああぃぃでええ(調節)
あかり
www

と、なります。

その独特のコブシ(調節)を利用すれば、近代の歌のアレンジにも大いに応用を効かせる事ができると言う訳です。

おそらく、無意識でしょうが、オリジナルの歌の個性を見事にもぎ取っています。

詩吟の応用

KISHOさんのライブスタイルは、詩吟を吟じ、その後に一つのテーマに沿った歌をアレンジして歌っていく方式です。

古来中国の三国志の物語や、日本のものももちろん登場します。

そういったテーマの大体はドロドロや切ない恋愛話が多いですが、そもそも男女関係に今も昔も純粋なものは無いでしょう。

ドロドロになってしまえば良い。それが生き物と言うものなのだ。と妙に納得してしまう。

もとい、調節を用いた現代歌のアレンジは、ただCDアーティストのコピーをするのとは一線を画す仕上がりとなります。

ただ「上手い」ではなくて、精神を揺さぶられるような・「社会人生活で汚れた心が浄化されていく」ようなものをステージから感じます。こういったライブを目指すべきです。

素読と歌とのコンビネーションで、他に無い個性を体得しているのが、KISHOさんなのです。

ライブの安定感は、不安感を全く感じさせない。観客を安心させるコツを熟知している。そして笑顔。
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温故知新

詩吟歴については、10年程度との事でした。

ソロ活動を始めたのは2年程で、一人でライブの舞台に上がる経験は少ない方です。

既にお子さんも成人しており、全力で音楽活動に打ち込めるとは言え、ソロライブ企画等で長時間自分の舞台を演じきるのは並大抵の事ではありません。

参加は気軽にできても、企画をする事自体が力のいる作業である為、余程の情熱がそこに無いと実現不可能と言えます。

詩吟は調べれば調べるほど奥が深いジャンルです。古い文化ではありますが、モダンな芸術ジャンルにも柔軟に適応できる可能性を十二分に秘めています。最近は華道家とのコラボなど精力的に活動されているようで、今後も詩吟に新しい価値を付加していって欲しいですね。

情熱を上達に上手く結び付ける事ができた、典型的な成功例と言えるでしょう。

最後に、彼女のポリシーを載せておきます。ギタリスト諸氏の参考になれば幸いです。

季尚(KISHO)
詩吟は、詩 すなわち 「ひとの想い」 を独特のふしづけで音声化する(吟ずる)
一種のヴォーカル・アートです。
音楽のジャンルにとらわれず、様々な趣向の方とのコラボによって新しい方向性へ
柔軟に変化をしていく事ができます。
今後も、この可能性を広げていく次第です。

KISHOさんの今後益々のご活躍を楽しみにしています。

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