ギター保有は3本まで。
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オタクの章でも散々伝えてきている事ですが、ギターは増殖していきやすい性質があります。

自分のプレイングや趣向が分かっている(絶対に損をしないギター選び)場合、タイプを絞って揃えていく事が出来ますが、わからない場合そのときのマイブームで欲しい一本が振り回されていく事が多いです。

その結果、1万円の安ギターやジャパニーズビンテージ等、ギターが部屋中にぶん投げられている状況が出来上がり、その中でオブジェとしての役目しか持ち合わせないものも何本か出てきます。(最初からその目的であるものを除く)

僕が現在持っているギターはMaton4本、gibson1本の計5本。

そのうち、ギブソンJ45は1954年のコレクター品(ケース含めて当時のまま、かつクラック一つ入っていない)で、ほぼ資産としての保有なので管理はしますが、弾く用に購入したものではありません。観てるだけで幸せなのです。コレクターでは有りませんが、好きなメーカーで、今後出逢えないであろう一本に巡り合った場合は確保、、してしまう癖があります。

そして、実際使用しているのはMaton 3本です。

うん。。では質問ですが、、大量にギターを持っていて、実際に全部弾けると思いますか???

ギターが増えると起こる弊害

アコースティックギターは、楽器の中でもかなり繊細な楽器です。

温湿度の管理はもとより、保管方法(ケースに入れる、弦を張るのか緩めるのか、吊るすのか)を真剣に考えないと後で痛い目を見ます。

ペットを飼うのと同じくらいの神経は使う必要があります。

ケースの中に入れておけば大丈夫、そう単純なものではありません。

ギターは乾燥で死ぬ」でも書きましたが、ギターの管理は湿度管理が全てです。ケース内だろうが出しておこうが、それは変わりません。

そのギターを保管してある環境で湿度40−60%を安定して保てているか。これが全てです。(室温に関しては二十℃がベストと言われていますが、室内で保管する場合そこまで神経質にならなくても良い。大幅な寒暖差は無いためです。

まあ湿度なんて、加湿器を買えば良いだけの話なので、対処は十分できるのですが、実は問題は他にあるのです。

それは、「弦交換」です。

弦交換の重要性も初心者の章で述べましたが、

弦は消耗品であり、値段も1000円〜2000円とバカにならない。

その上、練習のモチベーションに直結する最重要な部分。

エリクサー以外の弦は、張り替えて早くて3日で交換したくなってしまうのが大体です。パッケージから開封した瞬間に酸化が進み、表面がサビ臭くなってきます。エリクサーであっても、張ってから二週間も経ったらそこそこ錆びてきます。

ギターを何本も持っていると、それ用に弦を購入する必要が有ります。

気分で選ぶにしても、錆びた弦のギターは自然と触れる機会が減ってきます。音も悪くなるし、演奏もしにくいからです。

かと言って、そんなに使用頻度の多い個体でない限り、定期的に金を掛けて張り替えようとしないものです。

つまり、弾かないギターはどんどん弾かなくなっていく。。

だからこそ、僕は「ギターは3本まで」ルールを多くの人に勧めたいのです。

3本ルールA:役割分担の優位性

沢山ギターなんて居るのか?そう聞かれたら、僕はこう答えます。

「必要条件では無いが、十分条件ではある」

練習をしたり、通常ライブを行うのであれば、最低限あれば良い。その通りです。

しかし、個体によって向いている曲、そうで無いものがあります。

例えば僕であれば、レギュラーチューニング用(普段使い)にTE PERSONAL、ドロップD用にカッタウェイ、バラード用にVera May、、、と言った具合に弾く曲によって使い回しています。

使い回しは、ギターのフレットのすり減りスピードを遅くし、指板の痛みも軽減されます。靴を何足か使いまわすのと同じ様な理屈です。

ですが根幹はそこではなく、役割を決める事で愛着も一段と湧いてくる点です。

所有するギターそれぞれに役割を持たせ、それが被らない内容にする。この点で、3本というのは実に合理的であると思っています。これ以上になってくると、役割が被ってしまい、優劣がつく事で愛着が偏ってきます。

TE PERSONALは普段使いに最も適している、「個人的」ベストギター。

3本ルールB:弦交換おける優位性

現実的に、大量のギターを保有していても、弦交換を渋る人が非常に多いのです。

しかし、3本であれば話は別。

それぞれ役割があり、曲によって分けて使用しているのだから、一週間全く弾かない1本は発生しにくい。優劣なく愛着が湧く事で、弦交換も渋らなくなります。

3本であれば、交換の手間よりも愛情が勝る範囲。その限界がここです。これ以上になると、メンドくささが優位に立ち、特定の一本にしかフォーカスしなくなります。視野が逆に狭くなってくるのです。

ですが、3本と言えども、メイン機以外に使用する弦は一律で「エリクサー」を使用して欲しい。

単純に寿命が段違いであるからです。

ギターを複数持っている人は、弾きまくってても二週間はサラサラな手触りの弦を全てのギターに張っておくことを強く勧めます。いやそれ以外には無いと思います。

手に取る機会が散るため、コーティングがされていない弦を張ると、その恩恵を十分に感じる時間が無く、知らないうちに錆びている事が多いです。

コスパを最小限にするならば、必ずエリクサーを採用しましょう。音も良いですよ。

3本ルールC:楽器選定知識の優位性

ギターを1本しか持っていない場合、万が一買い換えようと考えたときに、その一本を手放して新しいギターを購入することになります。

それはそれで良いのですが、購入後のギターが前のギターと比較して何処が優れているのか、じっくり判断が出来なくなる事があります。

つまり、経験値がたまりにくい。

メーカーを切り替える場合、そのメーカーの特色を覚えておけず、何となくのイメージしか残らない場合があります。

これでは、所持していた意味がありません。

30万のギターを購入して、下取り20万で売り、追加10万で30万の新しいギターを買うケースであれば、失った10万円は勉強代です。

この10万円を意味のあるものとするにはどうすれば良いのか、それには自分の推しメーカー・ルシアーの音を熟知しておく必要があるのです。

複数持っている強みは、一本下取りに出してもまだ比較する事が出来る点にあります。

自分の好みで集まったギターがどの様な傾向があるのか、それを判断する事が出来る様になる為には、沢山ギターを比較することです。具体的に何処がどう良いのか、自分が重視する点は何なのか、これをハッキリさせるには、複数本所有することが非常に重要になります。店頭での試し弾きでは、まだまだ甘い。

自分の音が理解できると、その音を出しにくいギターは選定の候補から簡単に外す事が出来ます。

つまり、ギター選びにおいて失敗が無くなります。

試し弾きして「ピンときた!』というのは、なんとなくではなくて、良し悪しの基準があって初めて理解ができるものです。

3本ルール:保管・管理知識の優位性

ギターの保管はギタリストの永遠のテーマです。

保管の際に弦を緩めるのか?ケースで保管するのか、吊るして保管するのか、スタンドで保管するのか?

一般的な店舗では、どんな高級ギターでも弦を緩め、湿度管理の上吊るして保管していますね。

これ、ギターが大量にある事で、ケースに全て入れておくと状態が分からず管理が行き届かない為です。勿論展示目的もありますので全ては当てはまりませんが、、、

個人保有の場合、3本であれば管理は余裕で行き届きます。

ケースに入れておいても勿論良いですが、できれば吊るしておくと状態が確認しやすく、部屋のレイアウトにもなるのでかなり良いです。ケースから出す作業がある個体と、すぐに手に取れる個体ならば楽な方を弾きたくなるので、保管の条件は差別せずに統一するのがコツです。

これ以上増やす場合、保存目的・先行投資目的の一本、超絶レアな個体でもない限りやめておきましょう。自分の首が締まってきます。

複数本を管理することによって、個体によるネックの反り方、乾燥の早さに違いがある事に気づける様になります。例えば、同一個体でも弦を2音程度緩め、一週間放置して相当逆反りする個体もあれば、そうでないものもあります。この傾向を読むと、弦を緩めて保管する事が全てのギターに当てはまる保管方法ではない事に気づく事でしょう。こういった個体差の勉強が出来るもの、複数管理の特権です。

個体間条件の微妙な違いが分かると、日本の楽器店がいかに可笑しな事を習慣としているか、理解する様になります。外国の人は弦なんて緩めませんから。

貴方だって、寝てるのに直ぐ起こされたり、直ぐ寝かされたら嫌になるでしょう?

楽器も、それと同じという事です。

いかがでしたか?

複数ギターを保有することは、必須ではありません。ですが、本当に自分の好きなギターが複数あるのは練習のモチベーションの底上げに役立つだけでなく、ギターそのものに対する状態管理能力も大幅に上がります。楽器の傾向が理解できる人は、

伊達に金が掛かっていないのです。

コレクションとしての良さもありますが、実戦部隊で構成することで、貴方の音楽生活がより豊かで幸せなものになることは間違いありません。

一本で良い人も沢山集めたい人も、ある程度の選別を行いつつ、仲間集めをするのも一興です。

RPGでも戦士系・魔法使い系・僧侶系、戦士・武闘家・僧侶・・・沢山のパターンがありますが、自分が一押しのメンバーを見つける楽しさがそこにありますね。

気に入ったメーカー、気になっているメーカーから、仲間を集めてみては如何でしょうか?

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