
皆さんは、フィンガースタイルギターをご存知ですか?
指引きでしょ??と思われる方が多いと思います。
そうですね。指引きです。
ちょっと皆さんの思われた指引きスタイルではないでしょう。
この人は、マールトラヴィスというアメリカ出身のアーティストで、cannonball-ragという曲で今でもフィンガースタイルの世界で有名です。
これができたら、いっぱしのフィンガースタイルギタリストと言われる、金字塔的な曲です。
彼はツーフィンガー(親指、人差し指)だけでこの複雑なコードを弾いています。
これが全ての始まりでした。
マールトラヴィスの後を継いで、「フィンガースタイル」の基礎を確立したのが、チェット・アトキンスというアーティスト。彼は、これまでのツーフィンガーでのスタイルから、中指を加えてスリーフィンガーでの演奏をしています。
チェットが弾いている曲は、windy and warmという曲で、フィンガースタイル初心者の最初の登竜門。おそらく、これから始めようとしているあなたも挑戦する日が来るでしょう。
そしてチェットの後を継ぎ、60歳を過ぎた今も一年で300本以上もライブをこなすのが、TOMMY EMMANUEL。
チェットから、CGP(certified guitar player)の称号を与えられたTOMMYは、windy and warmを始めとして、その多彩な才能でアコースティックギターの可能性を今も広げ続けています。
フィンガースタイルギターの特異な点は、「アコースティックギターだけ」でバンドが演奏しているような迫力での演奏を可能とする点です。ソロギターで、です。
つまり、アコギ一本でひょっこりライブバーなどに行って、誰の協力も必要なく一人でステージを完成させることができるのです。もちろん、あなたが歌う必要もありません。ギターが歌うのですから。
通常、一人で弾き語りをする人はいても、インストで一人っきりで出演する人は中々居ません。バンド活動とは全く違った世界が見えてくるでしょう。
バンド活動をする場合は、バンドメンバーとの練習日程の調整でまずは全体練習の頻度が減り、ライブの完成度もメンバーの平均的なものとなってしまいます。一人だけうまくても、あまり目立たないのです。
フィンガースタイルギターを習得すれば、自分の目指すレベルにまで自分で目標設定をして駆け上っていくことができます。誰にも左右されずに、腕を磨いていくことができるのです。
ライブの頻度も全て自分で調整できるので、場数も積める。その分だけあなたのギターは成長していきます。
あなたも、フィンガースタイルの世界に調整してみませんか???
このブログでは、アコースティックギターの世界でも特異な、「フィンガースタイル・ギター」を主題として、筆者の挑戦や師の紹介等も含めて紹介していきます。